はじめに
資産1億円を達成したら、生活が大きく変わるんだろうかと期待が膨らむ一方で、達成した方々のブログを見ると、案外大した変化はないとする記事も多かったりします。
私の印象としては、変わらないことも多いが変わったことの方が自身の人生の中では大きい、というものです。本記事では、資産1億円を達成した私が、変わったと思うこと、変わらないと思うこと、それぞれを振り返りながら書いていこうと思います。
変わらないこと
まず、変わらないことを書いていきます。
仕事は続けている
1億円貯まったたからといって、今の仕事をやめようとは思いません。そもそも、生活費を稼ぐためだけに仕事をしているわけでもありませんし、当然1億円で今後の生活費すべてを賄うことは現実的ではないでしょう。
積立投資も続けている
積立投資も変化なしです。1億円貯まったからといって積立をやめることや金額を減らすことはしていません。一方、より増やしてやろうと金額を増やすこともなく、ただ従前と同じように積み立てています。
相変わらず散財はしない
1億円達成したからといって、気持ちが大きくなり散在するようなこともありません。必要ないものは買いません。必要なら高くても買いますが、これは以前から変わりません。
変わったこと
「変わらないこと」で書いたとおり、私の生活の根本は資産1億円達成前後で変わっていません。
ただ、仕事は続けていてもそのモチベーションや、投資の考え方、支出の考え方は少しずつ変化しているような気がします。変わったことは、例えば次のようなことです。
賞与への執着が減った
私は昨年2025年末に資産1億円を達成したので、先月支給された賞与は1億円達成後としては初めてのものでした。過去最高額の賞与を支給され、金額には十分満足したのですが、これまでほどの高揚感はありませんでした。それは、すでに1.1億円以上の資産がある私にとって、数百万円の賞与が振り込まれたとしても資産の変化率としては数パーセントに過ぎず、目に見えた変化を引き起こすものではなくなったためだと思います。
そうすると、仕事を頑張って評価され、賞与をたくさんもらうことに、どれだけの価値があるのだろうと思えてきました。仕事は引き続き頑張りますが、少なくとも自身が評価されたくさんの報酬をもらうことが仕事の目的ではないと思うようになりました。
自分より周囲の「評価」や「活躍」を気にかけるようになった
これは前段の「賞与への執着が減った」からつながる内容です。「とにかく自分が評価されること」から解放されると、周囲の活躍や評価に目を向けられるようになります。それは自身の部下は当然、妻や子どもに対しても自然とそう思えるようになってきました。
「資産1億円達成」が結果的に、周囲の大切な人たちが活躍できるように自分に何ができるかをよく考えるようになったのです。
投資は資産を増やすだけでなく自身の成長のために
先述した通り、積立投資は続けていますが、資産1億円達成後はその目的が少し変わったように思います。以前は、とにかく楽で、効率的に資産が増えるような選択をしてきたのですが、今は「自分の勉強になる、成長につながる」ことも投資の目的になっています。例えば、農産物やエネルギー、金属といったコモディティの投信も少額ながら保有するようになったのですが、こういった資産が、世界で起こる紛争やその他の有事によりどのような値動きをするのか追ってみたいと思ったからでした。
長期的視野で資産形成できるようになった
資産1億円達成後、私は初めてiDeCoの積み立てをするようになりました。資産に余裕ができたことで、60歳まで引き出せない制度も前向きに活用できるようになったためです。
自身の幸福についてよく考えるようになった
資産1億円を達成すると、「もっと増やそう」という気持ちは以前に比べると弱くなったと思います。無理して増やす必要もなく、自身が幸福を感じられることにお金を使っていきたいと思うようになりました。ただそこで、自分が幸福に感じることってなんだろう、と疑問が沸き上がります。自分のことなのにわからないのは不思議ですが、私のようにお金を使い慣れていない人には案外よくあることなのではないでしょうか。そのため、最近は自身の気持ちが動いたとき、幸せだと感じたとき、なぜそう思ったのかを考え記憶にとどめるようにしています。そういったことにお金を使っていきたいからです。
謙虚になった
これも不思議な変化ですが、周囲に対しより謙虚な気持ちで接することができるようになりました。仕事を頑張ってお金を稼ぎ資産を積み上げてきましたが、1億円のおよそ半分は投資収益によるものです。そうすると、自身は特に何かしているわけでないけど、投資先の企業の社員が努力し成果を上げ私の金融資産を大きく引き上げてくれていることになります。投資収益に限らず、そもそも、私の日常は、誰かが育てた野菜や肉、誰かが組み立てた製品、誰かが提供してくれたサービス、そういったものに支えられているんだなとつくづく感じます。そんな風に、少し俯瞰して物事が見られるようになったと思います。
さいごに
本記事では、資産1億円を達成して変わったこと・変わらないことを書きました。生活の根本は変わらないものの、何だか一人の人間として成長したと感じるのは思い上がりかもしれませんが、それでも私は、自身の人格を引き上げていく重要な変化を「資産1億円」がもたらしてくれたと感じています。
「資産1億円」は単に金銭的な余裕を生み出すものではないと私は思うのです。

